株式会社サイトビジット代表取締役 鬼頭政人さんインタビュー

なんと、サービスのリリースは去年2013年の12月!!資格試験講座の配信という既存プレイヤーに挑戦を仕掛けるアグレッシブなビジネスを展開するサイトビジット代表鬼頭政人さんにインタビューをしてきました。

サイトビジットってどんな会社?

資格スクエアでは人気講師の授業でも低価格で受けられます

今は主に、資格スクエアというサイト運営をしています。例えば、弁護士の司法試験対策の講座を既存の大手対策塾で受講すると100万円といった単位の受講料がかかりますが、資格スクエアというオンラインでのサービスではカリスマ講師の授業でも安く受けられるようなサービスを提供しています。
メンバーは代表の私を除いて、フルタイムで2人、パートタイムで2人が働いています。それぞれ、営業やエンジニアまわりのこと、他サービスとの提携交渉などそれぞれの得意分野で活躍しています。

資格スクエアについて詳しくお聞かせください

資格スクエアは、インターネットを通じて、月額の料金を払うだけで、誰でも手軽に有名カリスマ講師などの資格試験対策講座を受けられるようにしたものです。
伊藤塾やLECなど大手の資格試験対策予備校はありますが、どうしても「通学につなげる」ビジネスモデルをとっていて、オンライン講座があっても現状の数十万円数百万円という高い値段が下がりずらい状況です。
お金に余裕がなくても、近くに予備校がなくても、志のある人に道は開かれるべきだと思っています。その手助けを資格スクエアはしていると自負しています。
今は、一番安くて月額1000円から簿記、行政書士、司法書士、公務員試験、弁理士などの講座を開講しています。講座はこれからもどんどん増えていきます。
また、資格スクエアをただの資格試験対策講座を提供するだけのものとは考えていません。資格スクエアで資格を取るのはあくまでも入口にすぎないと思っています。受かった後のプロセス、つまり、資格を持っている人に仕事を斡旋する、例えば簿記の資格を持っている主婦の方にその仕事を紹介しますというように、クラウドソーシングで資格というプロフェッショナルな業務をバラ売りするプラットフォームにもできればと思っています。

インターン生にはどのようなことを求めますか?

資格スクエアでの業務としては、UI/UXの改善、Rubyによる動画コンテンツや顧客情報などのサーバーサイドの管理、改善があります。ですので、UIに関する知識や、WEB系のHTMLなど、そしてRubyが書ける人は大歓迎です。
ですが、私自信はわりとマインド重視の人間なので、今あるスキルセットがどうこうというよりも、ベンチャー企業が好き、将来起業してやるぞ、なんかやってやるぞという人、そういう人と一緒に仕事をしていければと思っています。

なぜサイトビジットを起業しようと思い立ったのですか?

著書もあります

私は東大の法学部を出て、弁護士になったのですが、それまでは全く、起業したいとかいうようなことは全く考えていませんでした。大学4年間はボート部の活動を全力で命をかけてやっていたので、まったく勉強できなかったので、卒部してからせっかく法学部なんだし、法律の勉強をちゃんとしようと思って、法科大学院に行って弁護士になったというのが正直なところです。
ですが、弁護士になって、いろんな個人、大企業、中小企業、ベンチャー企業の方々とお仕事をさせてもらう中で、ベンチャー企業って面白そうだなと思ったんです。経営者と直で話できるし、いろんなアドバイスもできました。結局ベンチャー企業にとって法律問題って死活問題だったりするので、そういう場面で関われていろんな面からアドバイスできるっていうのがすごいエキサイティングだなと思って、まずはベンチャー企業を助ける仕事をしたいと思いました。

オフィスは日比谷駅からすぐのNBF日比谷ビルディングです

ただ、その時の自分のスキルとしては、法律しか持っていなかったのですが、もっといろんな面からアドバイスしたいなとは思っていたんです、そこで、投資ファンドだったら色んな面から色んな物事を見れるかとおもって、ご縁があって産業革新機構に転職をしてお仕事をさせていただきました。
自分と同年代だったり年下のベンチャー業の社長の人たちと仕事をしていくうちに、彼らは同じくらいの年齢なのに、多くのことを乗り越えてきているんだなと感じた瞬間があって、悔しいなと思うことがあったというのも動機の一つではあります。

資格スクエアというサービスを考えたのは、自分がもともとは弁護士だったというのがあります。産業革新機構では、たしかに色んな面でのアドバイスができるような仕事をさせていただくことができましたが、結局、自分の強み、武器はこの法律の知識だったり資格なんだと思わされることがありました。
そこで、資格試験対策というフィールドを見てみると、消費者との間にギャップができていて非効率なところがある。ここを埋めるサービスを作れば、社会的意義があるのではないか、人の役にたつことに自分の人生をかけられるのではないかと思って立ち上げました。
蓋を開けてみると、実際、こういったサービスを求めていた人は多かったのだと実感させられることが多く、励みにもなるし、とても充実しています。

これからの夢・目標をお聞かせください

事業をやっていて思うのは継続するのが一番大変だということです。継続するのがいちばん大変。継続するためには利益を生まなきゃいけない。すごく急激に成長するだけがすべてではないです。ちゃんと事業を続けられて、社会にもいい影響を与えるっていうことを続けて行くのが夢ですね。