求人情報サイトの使い分け方

世の中では、かなりの採用担当者の方が、「とにかく人手が足りない!」という危機感から求人情報サイトでの掲載を考えたことがあるのではないでしょうか。ただ、安易に「どんな求人情報サイトでもいいから載せておこう」「大手の求人サイトだから素質のある人がたくさん来るはず」と考えて、あちこちの求人情報サイトに載せる、というのはあまり効率的ではありません。そこで本記事では、業種や職種に応じた求人情報サイトの使い分けについて説明していこうと思います。

1.特化型の求人情報サイトと総合型の求人情報サイト

まずは、 どんな求人情報サイトも特化型と総合型に分けることができます。総合型とは業種や職種にこだわらず、飲食業、医療系の業種、芸能系の業種など全ての求人情報を載せているサイトです。そのため、大手の求人情報サイトである割合が高いです。特化型の求人情報サイトとは、医療系ならば医療に関係するものだけ、のように一つの業種に特化した求人情報サイトです。一部では更に特化して、医者や塾講師だけ、など一つの職種に絞った求人情報サイトもあります。比較してみると、採用担当者が陥りやすい”トラップ”が見えてきます。

(1)総合型の求人情報サイト

  • メリット 大手がほとんどを占め、大量の閲覧者を期待できる。
  • デメリット サイト自体の閲覧者が多くても、自社に興味のない閲覧者もかなり存在する。企業数も多く、自社の情報が埋まってしまいがち。

 (2)特化型の求人情報サイト

  • メリット 閲覧者数自体は一見少ないが、自社に興味を持つような閲覧者の割合がかなり高い。特化型であるために、業種から更に細かく職種や資格などを指定できる(例:システムエンジニアであればどのようなプログラミング言語を使えるかなど)。特化型のため、質の高い応募者が期待できる。
  • デメリット 閲覧者数自体は総合型に及ばない。

このように、総合型の求人情報サイトは、実はメリットがあまりないのです。閲覧者数が多くても、質が低かったり、自社に興味を持ってくれなければ意味はありません。更に言えば、掲載している企業数も多いために、細かい所まで閲覧者の目が行き届きにくいです。そのため、こういったサイトでは大企業や有名企業に応募が集中しがちな印象を受けます。「大手の求人情報サイトだから素質がある人がたくさん来るだろう」というのは、まさにトラップにかかっているのかもしれません。また、特化型のメリットである、細かい職種や資格の指定ができる、というのは専門性の高い業種・職種では必須条件です。一口に機械・電気関連などと括ってしまっては、応募者と採用したい人材との間にズレが生じてしまいます。

2.成果報酬型と定額料金型

料金体系としては、基本的に成果報酬型と定額料金型、という2つの種類があります。一部では、2つが組み合わされたプランなどもありますが、本記事ではこの2つに絞ってみていきます。成果報酬型は、実際に採用に至った時に料金が発生するものを言います。一方、定額料金型は一定期間、求人情報サイトに掲載する代わりに、月額など定額で料金が発生するものを言います。まず、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

(1)成果報酬型

  • メリット 採用された時にのみ料金が発生するため、無駄にお金がかからない。掲載は無制限にすることができる。応募者がいたり、採用が決まった時のみ手続きが必要となる。
  • デメリット 採用する人数が多くなれば多くなるほど、それに比例して料金も高くなる

(2)定額料金型

  • メリット 費用が比較的安価で、何件採用が決まっても、期間内なら原則追加料金はかからない。
  • デメリット 掲載期間中に採用できなければ費用が無駄になってしまう。契約の更新手続きが存在し、掲載の効果を常に考える必要がある。

ここで、ポイントとなってくるのは、採用する業種・職種によって、料金体系の向き不向きがあるということです。

上記のメリット、デメリットからわかることですが、求職者が常に多く存在し、人材の流動が激しいような職種では定額料金型が向いています。人材の流動が激しい業種、つまり飲食業や建築業など、専門性がやや低かったり、一般的な職種です。このような職種は企業側も大量の採用を考え、求職者の応募も多いため、より多く採用すればするほどお得な定額料金型が良いでしょう。

一方で、人材の流動が安定していたり、常に需要過多となっているような業種では、掲載していても応募が確実にあるとは言えなかったり、高い専門性のために応募があっても、素質が足りないために採用まで至らないことが多いので、成果報酬型の求人情報サイトをおすすめします。具体的には、IT系の業種、医療系の業種などです。他にも、特別な資格が必要な職種などはこちらに含まれます。

以上で見てきたとおり、「どんな求人情報サイトでもいいから載せておこう」「大手の求人サイトだから素質のある人がたくさん来るはず」と安直に考えるのはあまりおすすめできません。求人情報サイトを自社のニーズに合わせて絞っていくことで、最小限の手間で、必要な人材を確保することが可能です。

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