長澤光希さんインタビュー

コデアルプログラミングスクール受講生の学生エンジニア長澤光希さんに『アプリ開発にかける想い』を伺った。

プログラミング学習を始めてわずか1か月でiPhoneアプリ“inagex”(イナゲックス)を開発した、コデアルプログラミングスクール受講生の長澤光希さんに『アプリ開発にかける想い』を伺った。 

◆コデアルプログラミングスクールでiPhoneアプリの開発の勉強を始めたきっかけを教えてください。

大学の文化祭、矢上祭がきっかけです。矢上祭というのは慶應の理工学部の学園祭で、僕が大学1年生のときに矢上祭の実行委員として広報を担当していたのですが、その時コデアルの愛宕翔太さんがiPhoneアプリの企画・開発で矢上祭に協力に来てくれたんです。そのアプリは「写真をリクエストして、その投稿されていくのを画面に表示していく」というものだったんですね。そのアプリを間近で見ていて、すごく感動して『自分でもつくってみたい!』と思ったのがアプリを作り始めたきっかけです。

その後、僕が愛宕さんにデータベースやWEB全般について勉強したいと相談したところ、愛宕さんにプログラミングの勉強に使った本10冊を譲っていただき、どの順番で読み進めていったらいいかとかプログラミングの勉強法を教えていただきました。(長澤さんがうけたプログラミングコーチングのお申し込みはこちら)

どうしてもわからない部分以外は基本インターネットで検索したりして、やっていますが自分に合ったプログラミングの勉強法はどこにも書かれていないので、愛宕さんのように実際にアプリを開発された経験のある人からのアドバイスはとても役立ちました。

inagex(イナゲックス)を開発されるまでの経緯を教えてください。

『inagex』

“inagex”は実は元になったアプリがあるんです。『ひよしまるという慶應の日吉キャンパスの情報や東急東横線日吉駅の時刻表もあって日吉に通う慶應の学生にとても便利なアプリです。さらに日吉に関する情報をTwitterと連携してアプリから投稿もできるようになっていて、機能だけでなくユーザーインターフェイスなど写真のレイアウトやデザインもかなり勉強させて頂きました。

『ひよしまる』

 inagex 画面一覧

◆新作アプリを長澤さんのブログで拝見しました。それはどういったアプリですか?


『心霊図』

“心霊図”という心霊スポットの情報アプリです。前回の“inagex”は千葉県千葉市稲毛区のローカルな情報でしたが、今回は関東圏の心霊スポット情報をまとめたものになっていますのでかなりスケールが広がったかなと思います。

心霊図 画面一覧


◆これからどういったアプリを作っていきたいですか?

『多くの人に長く使い続けられるようなアプリ』を作りたいと思っています。たとえば一つのアプリがきっかけでコミュニティが作れる、そんなアプリを作ってみたいです。“inagex”を作ったことを友達に話してみたら、よく迷ってしまう新宿駅構内の地図アプリを作って!なんて言われたりもしています。今回リリースする“心霊図”もスポットごとに評価やレビューをつけられるようにしたいと考えています。

◆これからアプリ開発をしようと思っている人へのアドバイスがあれば教えてください。

開発初心者の方には『理解してから作るのではなく、作ってから理解した方がいい』と言ってあげたいです。プログラミングの知識全部を理解してからだとアプリ開発はすごく難しいものになってしまうので、僕自身初めて作ったinagexの試作を AppStore に申請してみたら、Apple社からreject(ダメ出し)されてしまい、英語の長文メールでコンテンツがしょぼいとか、このコンテンツならiPhoneアプリでやる意味がないとかけちょんけちょんに言われてしまいました。そこで悔しいと思い、一から作りなおしてTwitterに登校できるようにしたり、WEBサイトにリンクできるようにしたりして今リリースされているinagexの姿にすることができました。今思えば、Appleの人にrejectされたおかげでinagexを作り上げることができたのかもしれません。もし理解してから作るスタイルだったら、今でも申請が通らなかったままだったかもしれないですし、やはり『作ってから理解する』ことをオススメします。

~長澤さんに送られたApple社からのreject(ダメ出し)メール~

We found the user interface of your app is not of sufficient quality to be appropriate for the App Store.Apps that provide a poor user experience are not in compliance with the App Store Review Guidelines.

我々は、あなたのアプリのユーザーインターフェースがApp Storeの審査基準に不適格だと判断しました。

Specifically, it would be appropriate to add more contents and user functionality to your app.

特筆すべきは、あなたのアプリにコンテンツと機能性を充実できれば、審査は通ることでしょう。

We believe it is always best for you to determine what features are best for your users. However, please keep in mind Apple and Apple customers place a high value – and have high standards – for the user interface and the experience an app provides.

我々は、あなたが「ユーザーにとって何が最良の機能か」を決定することが一番だと信じています。しかしながらこれだけは心に留めておいてください。Apple社とAppleの顧客は高い価値と基準をアプリのユーザーインターフェースやユーザーエクスペリエンスに求めています。

Apps should be engaging and exciting, enabling users to do something they couldn’t do before; or to do something in a way they couldn’t do before or better than they could do it before. Focusing on a primary problem to solve or need to fulfill, apps should include a feature set that intuitively and comprehensively addresses those needs and exceeds users’ expectations. And apps should be specific to the iOS platform to take the fullest advantage of the iOS in delivering a robust user experience.

アプリは興味がわくエキサイティングなもの、つまりユーザーこれまで出来なかったことを出来るようにするものであるべきです。

Please evaluate whether you can make the necessary revisions to improve the user experience of your app.

アプリのユーザーエクスペリエンスのさらなる向上のため、どうか今一度見直してみてください。

If you cannot – or choose not to – revise your app to be in compliance with the App Store Review Guidelines, you may wish to build an HTML5 web app instead. You can distribute web apps directly on your web site; the App Store does not accept or distribute web apps.

もしそれが出来ない、またはそうでない方法を選ぶのであればApp Storeのガイドラインをもう一度よく見直してみてください。代わりにHTML5でアプリを作りなおしてApp Storeではない場所で公開するのもよいかもしれません。

このメール文を読む限りではApple社の人は、かなり親身になってアドバイスをしてくれるようです。もしこれからアプリ開発を考えている人は、まず作ってみてApple社からのダメ出しでブラッシュアップを図るのも一つの手かもしれません。

今回、長澤さんのお話を聞いてみて思うことは、

『JUST DO IT.』 

いくらアプリやサービスなど新しいものを作りたいと想ったところで、実際に作り始めてみないとその想いが本物かどうか分からないということである。以前インタビューさせていただいた佐々木真さんも同じようなニュアンスのことを言っていたのを思い出した。アプリ開発に限らず、人生何事もやってみなくちゃ始まらない。何事も「やってみなはれ」の精神が大事なのだろう。

C言語すら知らなかった私がたった2か月でiPhoneアプリをリリースするためにやったこと

(取材・文/佐藤 雄紀)

 

≪プロフィール≫
長澤光希(ながさわ ひろき)
千葉県出身。
現在、慶應義塾大学理工学部に通うエンジニア。
コデアルプログラミングスクール受講生第1号。
プログラミング歴1ケ月でiPhoneアプリ“inagex”をAppStoreに公開。第2弾として心霊スポット情報アプリ“心霊図”をリリース。

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