どのプログラミング言語を身につけておくのが望ましいのか?という質問の無意味さ

プログラミング経験がある方は、自分が習得した言語が将来役に立つのか、就職活動でアピールできるのか、不安に思うこともあるかもしれません。
人気があるプログラミング言語はJavaScriptやJavaですが、JavaScriptだけを習得すれば安心なのか、あるいはJavaScriptが使えないとNGなのか。
「どのプログラミング言語を身につけておくのが望ましいのか」について考えてみます。

どのプログラミング言語を身につけておくのが望ましいのか?

どのプログラミング言語を身につけておくのが望ましいのかイメージ画像

出典:pixabay

実は、この質問には意味がありません。とりえず何かの言語を覚えればいい、という考え方は、英語を話す機会もないのに、英語の勉強をするようなものだからです。
あくまで、何のためにプログラムを書かないといけないのか?そこが起点としてあるべきです。こういうものを無理にでも形にしてみると決めて、そこから必要なものをインプットするべきです。
何を作りたいのかが明確でないままプログラミング言語を身につけることは、行きたい大学を決めずに受験勉強をすることに等しいと言えます。まず、作りたいものを明確にしましょう。

作りたいものがない。すでに自分が便利だと思うものがあるからわざわざ自分で作らないでいいと思ってしまう

 作りたいものを明確にするイメージ画像

出典:pixabay

これもよく聞く話の一つになるのですが、いきなり多機能な複雑なものを作ろうとしても絶対に失敗します。なので最初は、自分が使いたいものに取り組むのがおすすめです。それも単機能のもので十分です。
普段のWEB作業や簡単な事務作業の自動化など、システム化することでちょっと手間が省けたり時間の節約ができるような機能を探して、自力でやってみましょう。
その後で機能を追加したり、自分以外の誰かが使いたいものを作ることにも挑戦するというステップを通じて、誰かの不便を解消するというものも作れるようになっていくことでしょう。

目的に応じて使うべきプログラミング言語は変わってくる

目的に応じて使うべきプログラミング言語は変わってくるイメージ画像

出典:pixabay

プログラミング言語はたくさんあります。JavaScript、Java、C++、C#、C言語、COBOL、Pascal、VisualBasicなど…。ITの世界では、対象システムの環境や用途に応じて、使用すべきプログラミング言語やミドルウェア、プラットフォームのアーキテクチャーを選択します。
プログラミング言語は、システムを実現するための手段にすぎません。そのため、必要なときに必要な言語をスムーズに修得することこそが重要となります。
どれか一つの言語を身につけておくのではなく、プログラミング力を身につけることが大切です。
また、複数のプログラミング言語に接することで、それそれの得意・不得意分野を把握し、特徴を活かしたプログラミングができるようになると素敵です。

どのプログラミング言語が人気があるのか?

出典:flickr.com

RedMonkが発表した最新のプログラミング言語ランキングの結果を見ると、JavaScriptやJavaがトップに来ています。
20位までのランキングは次のとおりです。(同率あり)
1.JavaScript
2.Java
3.PHP
4.Python
5.C#
5.C++
5.Ruby
8.CSS
9.C
10.Objective-C
11.Perl
11.Shell
13.R
14.Scala
15.Haskell
16.Matlab
17.Go
17.Visual Basic
19.Clojure
19.Groovy
トップテンに大きな変動はありませんが、13位のRや17位のGoが過去のランキングと比べて人気を伸ばしている言語です。また、20位内には入りませんでしたがSwiftというアップルのiOS開発で使われるプログラミング言語の躍進ぶりも注目されています。
モバイルやクラウド向けのプログラミング言語を知っておくことも、将来的に有利になるかもしれません。

作るものを明確にした開発にチャレンジをしてみたい方はこちら